白州の杜からブログ

本とコーヒーと犬との生活

2018年10月

   先週の金曜日だと思うが、山梨のローカルニュースで、清里の紅葉風景が映し出された。代表する赤い橋、黄色い橋からの八ヶ岳紅葉風景ではなく、「県道」での100mに及ぶ並木で、紅いカエデが見事に連なっていた。これは是非見に行こうと思った。

  県道はわかったが、どの辺かは示されなかった。私は地図を見た。国道141号線を通り清里駅前を過ぎると、左折する道路が2、3本ある。首都圏にある都市や大学の山の家や寮が並び、美し森交差点に続く道に紅葉マークがあった。多分、この道ではないかと見当をつけた。
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  土曜日に行きたかったが、午前中はあいにくの雨。日曜は午後空いていたが、外出は避けたい。結局、昨日、火曜の朝時過ぎに出かけた。ジャッキーも一緒、初のロングドライブとなった。今までは、富士見の公園までの往復1時間が最長である。清里まで約40分で着いた。
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  「県道」に入ってしばらくして明治大学山の家近くで、紅い大きな木数本を見つけた。ジャッキーを散歩させながら、写真を撮る。また、車を走らせるが、黄色い巨木を途中で1本見つけたものの、ニュースでみた100mの赤い並木は見当たらない。

  折り返してゆっくり流すが、この道ではないかもしれない。国道から駅よりの県道28号線も最初間違って通ったが、道路沿いにドウダンツツジの赤い並木が続くだけだった。ここで考えた。県道から入る砂利道に入ったところにあるのでは、と。

  行くとき奥にちらっと眼に入った赤い木目指して、左折して入った砂利道にはK市の山の家があった。入口の常緑樹以外は敷地内に多くの黄葉・紅葉を見ることができた。私が夢見るカエデ屋敷の秋風景ではないか。通りながら運転席からデジカメに収めたが、良い出来ではなかったのが残念。

  しかし、この砂利道もニュース映像の場所ではない。県道に戻ってまた引き返す。すると左側に県駐車場の南側の一角が目に入った。真っ赤に燃えたカエデなどが10本以上50mに渡って並んでいるのが見えた。行くときは死角になっていたスペースだ。
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  ここで停めて、いろいろ撮る。ニュースはこの場所かもしれないと思ったが、少し黄葉が目立つ。重なり具合も微妙に違う。カメラのトリミング次第では真っ赤な並木として撮ることもできるが、ただ100mの距離はない。放送したUTYに聞いてから出かければよかった。これから「県道の並木」を探す楽しみが増えたと考えよう。ここでわが家に戻ることにした。

  帰りは清里駅近くを通り、赤い橋・高原大橋を通る。ここから見る八ヶ岳は絶景なのだ。例の3人組の一人アルピニストはこの前来た時も絶賛していた。富士山もやや霞みながらも山すそまで見えた。ただ、八ヶ岳の紅葉は終わりかけかもしれない。朝もやのせいかもわからないが、くすんだ色に感じられた。これなら赤い橋を通った方がよかったかもしれない。

  帰りは遠回りになるが、長坂スポーツ公園近くの安売りセンターに寄った。種無し柿13個750円の箱はまだあった。今度は2箱購入。もう一軒ビッグ須玉店によって強力粉なども買って帰った。わが家についたのは、11時前。ジャッキーにとって3時間余りのロングドライブとなった。ジャッキーの感想をここは聞きたいところだ。えっ、ただ疲れた、って。

  これから睡眠時間は6時間は確保できるかと思った。昨日は7時間寝ることができ、6時間と言う日が数日続いていたからだ。晩飯後はコーヒーを飲まない、寝る前に風呂に入って体を温める、運動後は早めに寝る、などを続けた末の7時間熟睡だったのだ。

  期待は裏切られた。昨夜は9時半に寝たが、目が覚めたのは1時半。外が少し明るいので5時半を廻ったかと思った。月明りであった。それから少しウトウトして3時前にトイレに行った。その後、ミステリーを30分くらい読んだと思う。その後ウトウトした。5時40分にジャッキーに起こされた。
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  それでも、睡眠時間が徐々に長くなってきているように感じる。食事と関係があるだろうか。ここ1週間は、水炊きとおでんである。少し水炊きは飽きたので、豆乳炊きが多くなった。麻雀3人組にも実行した。買い物していて、キムチスープが目に入った。昔はよくあった。
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  鍋にいれてから包装をよくみると「海鮮キムチ~チゲ用スープ」とあった。海鮮チゲ用だから、材料はたら、あさりなどの魚介、白菜、ねぎ、にら、豆腐などと書いてある。豆腐は3人組が置いて行った木綿や白菜がある。
そもそもこれらを使わないとまずいという判断からキムチ鍋にしたのだ。

  結果は失敗だった。海鮮だから、スープはエビの味がもろに出ている。
おまけにこれも冷蔵庫にあった鶏肉を入れた。ごっちゃ煮である。具が多いので、3日間これを食べた。3日目は水を足し、入れるのを忘れていた春菜を加えたので少し味は良くなった。

  次は本格的おでんである。3人組がおでんには辛子と筋肉が絶対必要と言い、実行した。辛子はともかく、筋獣肉を入れるだけで、おでんがこんあに味濃くうまくなるのかと実感した。そこで不揃いこんにゃく、じゃがいもなどが残っているので、大根、筋肉、おでんセットなどを買いそろえた。

  がんもどきやちくわなどおでん種は袋入りセットで十分なのだ。こんにゃく、じゃがいも、大根、新たに筋肉、この4つが私のおでんなのだ。おでんの素は2袋まだ残っていたので、100ccに一袋を入れた。

  先にこんにゃく、大根を煮る。ところが鍋が小さすぎたか、具が多過ぎたのか、次のおでんセット、筋肉はなんとか入ったが、切ったジャガイモはもう鍋に入らなかった。ままよ、ジャガイモなしのおでんを作った。これを2日間半食べていた。こんにゃくとおでんの味は薄かった。
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  具がかなり減ったので水を足し、ジャガイモを5,6個入れた。今、これをぐずぐず弱火で煮ている。これで味が薄くなったら、残った一袋のおでんの素を入れるつもりだ。これであと2日間は「本格的おでん」でしのごう。いや、3日間は・・。<今IHに行くと、ジャガイモは柔らかくなり、IHは自動的に止まっていた>

    朝食を済ませ、7時前に家を出た。わが家から見える日向山を目指す。ジャッキーも連れて行きたがったが、9時からは朝練がある。一人で矢立場の駐車場へ。15分かからなかった。当然一番乗りと思っていたが、横浜と静岡ナンバーの車が停まっていた。
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  日向山へは、登山ハイキングに来たのではない。紅・黄葉を見に来たのである。途中で出会うこともないだろう。この山腹には、カエデもあるが桂の木も多い。大きい葉が黄色くなっている。ちょうど東側の木々が朝日を浴び、紅・黄葉した木々を逆光でみることができた。
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  岩のミニ祠があるところから引き返す。里の楓が真っ赤になっていたので、来るのが遅くなったかと思ったが、今がピークかもしれない。上まで登っていないのでわからないが、以前は鹿に木の皮を食べられていた。今朝見る限りは無事だったのは嬉しい。
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  日向山が隠れた名所だよと教えていただいたのは、30年前、白州に通うになったとき、ここで写真を撮っていた人だった。山梨と言えば昇仙峡だが、ここもなかなか良いとのこと。それ以来、紅葉シーズンに注意しているが、なかなかベスト時に行けない。

  わが家北側の沢向こうが伐採されて以来、日向山がリビングからみえるようになった。そこで紅葉具合を家から確かめることができる。土曜日の散歩時からそろそろという感じだった。紅葉はやはり陽の光を浴び、バックに青空が広がっているのが良い。

  朝練があるので20分くらいで山を下りた。車で通った里の曲がり口にはサルが一匹いたが帰りには数匹に増えていた。道路には、食べ捨てられた柿が捨てられている。渋柿だろう。全部食べると、まだかわいげがあるのだが、違う。こちらもまた、おいしい甘い大きな柿をセンターで仕入れなければ。13個750円の柿は残っているだろうか。

  今朝、目覚めると外は月明りで少し照らされている。どうせまだ1時か2時だろうと、トイレに行くとデジタル表示は4時と出ている。昨夜は確か寝入ったのは、9時過ぎではなかったか。8時半にベッドに入り、30分ほど分厚いミステリーを読んだと思う。すると7時間寝たことに。快挙!ここ数年なかったことである。

   これから寝入ることは難しいだろう。私は再びベッドで横になると、しばらくして短い曲に乗って「×▽□」の意味不明の歌らしきものが聞こえた。日本語ではない。時間にして3,4秒かもしれない。トイレに行く前も聞いた記憶がある。音源は何だろう。

  ベッドの近くにスピーカーがある機器は、ラジカセそしてテレビ。どちらもオフである。ラジオがオンの場合、混戦することはある。白州に通っているとき、甲府市内に入ると、流れているTBSラジオにほかの局が混じってきた。今朝、ラジオはつけていない。

  では、隣の書斎コーナーにあるPCか。ここはたしか昨晩オフにしたはずだが、と考えていると、オフでも鳴る機器を思い出した。ガラ系の携帯である。脱いだ上着のポケットに入れ、上着はベッド横の椅子に置いてある。ここから不思議なサウンドが流れたのだろう。災害時でもよくなるではないか。

  一人合点した私は、今月auへの支払いが2000円減ったことを思い出した。PC、携帯含めて要らないソフトやアプリは先月息子に解約してもらった。たしか、万歩計やGPS装置も外したと思うが、置いてある携帯を手にすると電子音がまだ鳴る。うるさくて仕方がない。ここから奇妙なサウンドが出たと思った。

  ところが5時半、まだ薄暗く、月明かりがベッドの枕を照射しているころ、ジャッキーが私を起こした。携帯の入った上着はベッドの横になかった。隣の部屋に行く。ミニ卓球台の上に置かれてあった。この位置であのサウンドが明瞭に聞こえるわけはない。音源は携帯ではなかった可能性が強い。

  では犯人は?私は散歩に出る前、こたつの上のPCを見た。使用中を示すランプが二つあった。昨夜、オフにしなかったのだ。触ると、画面が明るくなった。昨夜8時の3回目の風呂に入るとき、いつもの数独問題を写したが、このときの画面が現れた。

  ネットはつながれたままだったが、画面が数独問題集でも、ここからあの奇妙などこの言葉からわからない短い音楽が流れたのか。もう一つ腑に落ちず、納得がいかなかった。私の空耳とは思えない。確かに寝室に流れたのだ。
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  散歩にでると、深まる秋の風景が私とジャッキーを誘った。もう当たりはすっかり色づいている。家から見える日向山も緑と黄色が入り混じり、時折紅い色も見える。奇妙な音楽のことは忘れて、一度、行かなければ。

  私が住んでいる北杜市には「なないろ」というフリーペーパーがある。11月号の特集は、シンガーソングライターのericaさんだった。彼女は市内須玉生まれで北杜高校の卒業生。歌手になって13年。今年7月にメジャーデビューし、CD『告ラボ』をリリース。
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  注目されるようになったきっかけは「あなたへ贈る歌」。彼女は自分で動画を作ってYouTubeにアップし、その後SNSなどを通じて拡散。今や「新世代ソーシャル型アーティスト」と飛ばれているらしい。

  彼女の、告白、片想いなどをテーマにした楽曲は「告うた「」と呼ばれ、10代の女性を中心に圧倒的な支持を受けているとのこと。YouTubedenoでの再生回数は7000万回に達しているとも。是非、一度聞いてみたいと私もPCに向かった。

  最初に聞いた『卒業までに伝えたいこと』は、まだ手を繋げてもないあこがれの人に対して、相手を好きになることによって「私(自身)も好きになった」というフレーズは素敵だ。恋する人への気持ちを素直に歌った歌詞とメロディだが、今の10代の少女たちにも伝わるのだろうか。

 CD『告ラボ』のコラボミニアルバムも聞いてみた。こちらは似たような切ない内容だが、プロ歌手とのコラボ(7番目は佐藤竹善おじさん)で現代風にポップな曲に仕上がっていた。CDを買わなくても、こうして聞けるのはありがたいことだ。ericaさん、これからも活躍してください。陰ながら応援します。 
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 昨日の朝日新聞、31面の文化・文芸欄を読んでいたら、ロシアの地方都市を拠点とするオーケストラの指揮者クルレンツィスア(46才)が紹介されていた。「音符でなく、ハートを音楽に与えるのが指揮者の役目。工場労働者のような旧来のオケから音楽の悦楽は生まれない」が持論だそうだ。

  ん、これは朗読にも通じるのではないか。うまく正しく読むが幅を利かす朗読界だが、正しいアクセントでなくてもうまく読めなくても大事なのは作品を伝えるハートではないか。クラシックは特に門外漢だが、ロシアの若い指揮者に俄然興味が湧いた。

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  目指すのは、長年の解釈を経た音楽の再生産ではなく、作曲当時の姿をよみがえらせることと主張し、ロックのように超速テンポで演奏し、演奏者のエネルギーを聴衆に伝えるという。これは是非聞きたいではないか。


  YouTubeからチャイコフスキー「悲愴」が流れてくる。指揮棒を手にしない193cmの長身からエネルギッシュでいて楽団員一人一人の音に耳を澄ます繊細さをもった指揮振りも面白い。だが、昔聞いたかもしれないが、他のオケの演奏をしらないので、どうアップテンポなのかわからなかった。

  自分のオケの在り方も面白い。団員100人は日本の田部絢子ら12国籍に広がり、リハは完ぺきを求めて1日がかりになるのも珍しくない。「オケは家族のようなもの。『未来のオケ』とは、聴衆にエネルギーを与える生き物」と話し、ロックの演奏のように立って演奏させるという。

  『悲愴』演奏では、第一バイオリン以下も座っていたように見えるし、日本人演奏者もいなかった。PC映像は、初期の演奏かもしれない。今度はハイスピードというベートーベン『運命』を是非聞いてみたい。聞きたいみたい曲がすぐに視聴できる現代は便利だナア。


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