白州の杜からブログ

本とコーヒーと犬との生活

2019年04月

   栃木県のある渓谷遊歩道沿いに露天風呂があった。旅番組のロケをしていた時である。カメラの前のタレントさんが遠くに見える露天風呂の方向に振り向いた。彼女はキャーと絶叫した。男女が一緒に浴槽に腰かけていたのだ。日本のどこでも混浴の風習が残っていることを彼女は知らなかったのだろう。
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  幕末から明治にかけて開国のためにやってきた外国人は日本の庭での人目をはばからない行水、銭湯での混浴、性的放縦と取れる妻妾同居・売春を各地で見て驚いた。キリスト教の倫理観からみれば未開の習慣で恥ずべきものかもしれないが、湿気が多い日本では人前で裸を厭わず、性を楽しみに生きていたという。

  外国人は農村の高地まで続く棚田の田園風景の美しさに見とれ、人々の貧しいが明るい表情と勤勉な態度、見事な生産性に感嘆し、おとぎの国のように感じた。外国人は、中国などを経由してきたため、乞食がいない日本、質素だがきれいな住まい、親和性の強い人柄に魅了された。
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  渡辺京二氏が、当時日本を訪ね、滞在した印象記をほとんど読破し、現代歴史学の江戸時代研究成果を踏まえ、江戸から明治にかけての日本社会を見事に照射してくれた。『逝きし世の面影』(葦書房 1998)である。

  それは私たちが映画やテレビドラマでみる江戸社会とは全く遠いものである。幕藩体制下の封建専制にあり、重税と厳しい掟にあえいでいる民衆の姿であると思っていた。だが、そうした見方は戦後のマルクス歴史学者が描いた決めつけに過ぎないと著者はいう。
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  確かに身分制の下で縛りはあったが、建前を破らなければ自由な暮らしがあり、人々は貧しいながらも明るく生きてきたという。例えば、納米。天領と藩領で差があったが、厳しくはなかったという。検知は秀吉以来行われておらず、古い台帳なので納米しても農家に余裕があった。

  大名行列にしても、確かに殿様が乗っているかごには膝まついたが、カゴが過ぎるとサッサと行ってしまった。侍もそれを見ないふりをしたという。あるいは民衆は初めから近寄らなかったと外国人たちは見ていた。
民衆は封建制のくびきと身分制のしばりがありながらも、自由に生きていたと見えたのだ。

  アジアの片隅で奇跡のような国で生き生きと暮らしている日本を見た外国人のオールコックなどは、開国(市場経済の浸透)によってこのかたちが崩れていくのは残念だと書いている。著者も「江戸文明」は失われたものと断定している。

  農業だけでなく手工業が発達した江戸文明は滅びた事実は著者は指摘している。文明は滅びても、文化は残され継承されている。混浴もその一つと思う。リゾート地の露天風呂など出入口は男女別々だが、中は一緒というところも多い。若い女性も喜んで入浴している。
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  鎖国時代に築かれた江戸文明は崩壊して150年、グローバリズムに席巻される現代社会となった日本。アジアの片隅で今、年号が変わろうとしているが、天皇の名前さえ知らなかった江戸庶民の生き生きした暮らしを思い起こしてみたくなる。この本を読むと、違った江戸時代が見えてくる。
  

    毎朝見る新聞は気になる記事や広告があるといつも切り抜いている。先日もスプレーとジョーロが一緒になった園芸用品である。これは便利。葉一枚一枚水を降りかけることを「葉水」といい、虫よけなどにも良いとあった。これは購入してもよいと思ったが、この記事を切り抜くことを忘れてしまった。
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  この記事を探して4日間の新聞を隅から隅まで目で追ったがない。そうだ土曜日発行の「be」ではないかと気づいて探すとあった。切り抜きはすぐ読んだときしないと忘れてしまう。早速購入しようと記事にある問い合わせ先に販売店を聞くと甲府市内。1時間かけてわざわざ行くほどではない。
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  考えてみれば、スプレー容器とジョーロを別々に使ってもよい。捨てる前のスプレーを探し出し、今朝使ってみた。ガーデンテラスのツルバラに虫がついている場所があった、其処にスプレーをかけてみた。きれいになった。大きい葉は葉裏にも掛けると虫よけにもなるという。
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  これからトレリスのほかの植物にも黒い虫がでてくる。これはスプレーで落としたい。出入口にの鉄筋トレリスを置いて、モンタナ系のクレマチスを置いたが、順調にツルを伸ばしてきた。今までのトレリスに這わせたクレマチスも白いつぼみをたくさんつけている。これからが楽しみ。
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  先週、野菜の苗も購入した。キュウリは例年中庭のミニ菜園に植えたが、今年はガーデンテラスの内側プランターに植えた。グリーンカーテンを兼ねながらキュウリも収穫しようということだ。ここならサルなどに盗られる心配がない。
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  ミニトマトはツルにならないが、ガーデンテラスで鉢植えにした。何の考えもなしに2個苗を買ったが、同じ鉢に植えてみた。こまめに側芽をとってやらないとジャングルになるが、すぐに朝取りできるメリットもある。
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  地這えキュウリ苗も2本買った。これはガーデンテラスに這わせるわけにはいかない。いつもの中庭に植えた。後ろに例年ならキュウリネットを立てるので、ネットに伸びたこともあるが、今年は自由に広がってほしい。伸びるころにはイチゴの収穫が終わっているので、イチゴ畑に伸びてもOKだ。
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  畳2畳分のキュウリネットが立たないので、視界良好。獲物を見つけに来たサルも家から見つけやすい。遮蔽物がないところではサルが慎重になるという。自分の逃げるとき見つけられやすからだという。

  さて、今年サルはどう動くだろうか。キュウリ、ミニトマト、そしてサルナシが実るガーデンハウスにまで入ってくるだろうか。その時はジャッキー、頑張って追い払ってくれよ。


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  強いてほしいものはないのだが、あればあったで良いかなというものに、寝室のベッドとイスの間に置きたいフロアランプがある。現在は、グリップ式ライトを本棚に挟んで使っている。籐椅子で座って、ベッドで寝ながら本を読むときに使っている。

  もし買うとしたら、骨とう品のフロアランプがあればと思う。上諏訪駅近くに骨とう品を扱う店があると聞いて、冷やかしに行ってきた。1階が骨董カフェで2,3階にモノが並んでいる。すぐに目についた。私が欲しいと思っているフロアライトだった。
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  値段を見てびっくりした。2万円である。よく見渡せば外国人用が喜ぶものが多い。あるいは若い人たちの間でリノベーションが流行していると聞くが、こだわり派のための骨とう品が並んでいる。お値段もそれなりだ。他の場所にあったフロアライトも1、5万円、2万円とある。これでもお買い得かもしれない。
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  帰りに走った20号線バイパスでリサイクル店を見つけた。こちらはほとんどの中古品が揃えられていた。だが、ステンドグラスの笠がついたものは見つかったが、求めているフロアライトは見当たらなかった。骨とう品店より安いだけにないのは残念だった。
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 近くにニトリがあったのでここも寄ってみることにした。ここのフロアライトの値段を聞いてびっくりした。安い。ここでは、笠があるタイプより、首が回るタイプが良いと思った。1800円である。ところが在庫がなかった。展示品でもよいと粘ったが、NGだった。残念。後でネットで探したが送料が高いのでパスする。また次の機会にしよう。
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  ところで、昨日出かけた大きな理由は、ユニクロのチラシである。先日時間がなくて買えなかった室内着上下が値下げと出ていた。これはチャンスと出かけたのである。スエット上下(黒)1290円、ブリーフ2枚790円、
レギュラーソックス3足990円を購入した。
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  ソックスを見ていて気づいたことがある。息子が以前来た時「長い靴下欲しかったよな」とレギュラー1足を渡してくれたことがある。この靴下が柄といいデザインといいユニクロのとそっくりであった。つまり息子も3足買ってうち1足を私にくれたのではないだろうか。
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  世間の10連休がいよいよ始まった。昨日の買い物で、大きな外出はなくなった。ひたすら大人しくしていよう。息子たちが来るのかどうかすらわからない。来たら西沢渓谷にでもハイキングに行こう。

  

    日曜にクレーコートで今年3回目のローラー掛けをした。このエンジンローラーの鍵を西部教育センターに返却する際、印刷したばかりの体協白州テニス部のチラシ(穂坂スクールの開設、ナイター講習会のお知らせ)を支所においてほしいと15枚ばかりを渡し、日直の方に伝言をお願いした。
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  火曜日の朝、教育委員会西部教育センターの担当の方から「この表現では、支所の棚に置くことはできない」と連絡があった。理由は、穂坂スクールが体協とは別のスクールに見えるからというもの。つまり、この部分が民間テニススクールの宣伝に見えたわけだ。チラシの下部分には「体協白州テニス部主催」と書いてあるのだが。
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  私たちが作ったチラシは、支所の棚に置くだけでなく、クラブハウスのドアに貼っておきたいと思っていた。これに対しては、穂坂スクールの横に「体協主催」と「体協部員募集」と書けば、ドアに貼ってもよいとのこと。これは了承し、手書きで大きく書き足した。
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  こちらは支所の入り口にある、いろんなチラシの棚だ。役所のイベント告知もあれば、コンサートの宣伝・前売り券発売もある。私たちは体協所属だからと言って特別扱いを望んでいるわけではない。他のサークルや組織の同じようにチラシを置きたいだけなのだ。

  つまり、このチラシが民間テニススクールの宣伝であっても何が問題か、という疑問がある。そこで水曜日朝、朝練の前に担当の方にいくつかの質問をした。①西部教育センターだけの判断か、生涯学習課としての判断か。②判断の根拠となる条例や規約はどれか。③その判断は結果的にダブルスタンダードになるのではないか、というもの。

  担当の方のお話しでは、本庁とも相談した結果であり、根拠となる規約は別にない、とのこと。そうであるならば、担当者の個人的判断にゆだねられることになる。そこには主観や恣意的な(例えば、親しい人ならOKにする)判断や決定がされる場合もある。

  恐らく広報の掲載基準(営利目的、政治あるいは宗教上の宣伝目的など)が文章化されていて、これに該当すると判断されたのだろう。だが、ジュニアスクール生は年会費500円、50回参加すれば1回10円という安さ。誰が「営利目的」と取るだろうか。

  カウンターをはさんだ会話の中で、担当の方は「体協所属だから使用料を減免している。そのコートが民間スクールに転用されたと市民に誤解を与えることは好ましくない」という理由がでてきた。それはもっともであるが、体協主催であることは、よく読めば印刷されている。

  ドアに貼るチラシに手書きで書き足したように、「表現に注意してください」で済む話である。それが「支所の棚に置くことはできない」と拒否することとは大きな隔たりがある。棚に積まれてあるチラシのあるイベントは前売り3000円、これに対して1回10円のテニススクール募集(仮に民間スクールのチラシとして)は営利目的で置けないというのは、結果的にダブルスタンダードになっていると指摘した。

  担当の方は質問と疑問を文書で提出してほしいという。私もHさんとの朝練の時間が迫っていたので、後日文章にして提出することにした。私たち白州テニス部は自主的にテニス環境整備に取り組み、管轄する西部教育センターとの関係も良好に保ってきた。今後も維持したい。

 ただ、今回の「表現を変えるまで、支所の棚に置くことはできない」という措置には疑問を感じざるを得ない。6月までには「サマーナイター講習会」をメーンにしたチラシを作るが、その時、スクールの表現を修正する。だから、ことさら異を唱える者ではない。

  今回はいろいろ微妙な問題をはらんでいる。見過ごせない課題も含まれている。お互い議論を深めていければと思っている。次の日曜に三役会議で「要望書」をまとめるが、来週月曜日、一緒にこの「質問書」を提出したいと考えている。
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  ガーデンテラス・西側トレリスに這わせる「ルコウソウ」の種が手に入った。ヒルガオ科イポメア属で、原産地はアフリカとある。フェニックスの葉に似ていて秋に赤い小さな花を咲かせるそうだ。花はいいからツルを大きく伸ばしてほしいものだ。

    昨日は10時過ぎから雨が降り出した。本降りになってきたのでHさんとの練習はやめることに。時間ができたので、高遠城址に行くことにした。お城の桜は終わっているが、手前にある花の丘公園の八重桜を見たかった。
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  予想通り早かった。八重咲きはあるが、純然たる八重桜は5月の連休になるという。それでも八重咲きはじめいろんな桜がボリューム豊かに咲いていた。一番近くにあったのは「思川」。栃木県小山市にある思川にちなんだものらしい。
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  花の丘公園はマレットゴルフ場の丘陵に広がるが、「ヤエベニヒガン」は満開で色が濃い、もっとも豪華な1本、いや2,3本重なっていたのかな。ソメイヨシノでは出せない濃い色合いだった。エドヒガンとマメザクラの雑種。これを見ただけで90分のドライブをしてきた甲斐があった。
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  4月から来たという整備のおじさんに聞くと、八重桜はかなり上の方で良いところがあるという。ただ歩いて50分かかるというではないか。小雨降る中の急斜面を50分も歩けない。また次の機会にということで、花の丘公園を後にした。


  近くの高遠城址も廻ってみた。一歩通行規制の城内で車を走らせながら見て回った。エドコヒガンサクラはほとんど散っていた。だが「桜まつり」の提灯やは残り、規制の警備員さんはまだ頑張っている。来年は早めに来たい。花の丘公園の八重桜も見たいが連休中が見ごろとはまいった。

  世間は10連休とか。人や車の出が想像つかない。わが白州も唯のGWで道の駅に行くにも渋滞にひっかかる。じっと動かないのが一番だ。そういえば息子からはいつごろ行くとの連絡一つない。またいきなり来るのだろうか。
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  杖突街道・国道152号線から国道20号線に出るところでGSに寄った。Tポイントが使えるスタンドだった。ポイントが5600円もあった。そういえばここ数年つかっていない。とりあえず2000円ポイントで支払った。それでもガソリン代は高値安定。この面でも10連休は敬遠したい。

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